制作・出演 : グトルン・シャウマン
グトルン・シャウマン/ロベルト・シューマンを巡って 第2集(2CD) ヴァイオリニスト、グドルン・シャウマンによるオリジナル楽器で演奏するシューマンと、その周辺を巡る人々の作品第2集です。第1集(C5040)で、楽器の音色の美しさと艶やかさが存分に楽しめたのですが、今作では伴奏のフォルテピアノが3種類用いられているという、当時の楽器好きにもたまらないアルバムとなっています。 もちろん作品への興味も尽きないところで、世界初録音となる、シューマンの友人であったテオドール・キルヒナー[1823-1903]のオリジナル作品や、こちらも初録音、室内楽作品でおなじみのライネッケの作品、ロベルト・シューマンが友人アルベルト・ディートリヒ[1829-1908]とヨハネス・ブラームスとともに作曲したヴァイオリンソナタ(3人の共通の友人であるヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムに献呈されました)から、シューマンの部分以外の2楽章など、シューマンを巡る旅も最高潮に達するのではないでしょうか。ブラームスの『雨の歌』は、ヴァイオリン・ソナタの方ではなく、歌曲からの編曲となります。歴史的にも貴重なアルバムです。(Capriccio) 【収録情報】 CD1 ・シューマン:幻想小曲集 Op.73 ・シューマン:アダージョとアレグロ Op.70 ・シューマン:民謡風の5つの小品集 Op.102 ・シューマン:夕べの歌 Op.85-12 ・クララ・シューマン:4つの歌 ・ディートリヒ:F.A.E.ソナタより「アレグロ」 ・ブラームス:F.A.E.ソナタより「アレグロ」 ・ブラームス:雨の歌 Op.59-3 CD2 ・キルヒナー:ロマンスと子守歌 Op.63(世界初録音) ・キルヒナー:12の幻想小品集 Op.90(世界初録音) ・ライネッケ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.116(世界初録音) グトルン・シャウマン(ヴァイオリン/1731年製ストラディヴァリ・クレモナ) ヴォルフガンク・ブルンナー(フォルテピアノ/1836年ー1870年製J.B.ストライヒャー&1872年製C.レニッシュ) 録音時期:2011年 録音方式:デジタル Disc1 1 : No. 1. Zart und mit Ausdruck 2 : No. 2. Lebhaft, leicht 3 : No. 3. Rasch und mit Feuer 4 : Adagio and Allegro, Op. 70 5 : No. 1. Mit Humor 6 : No. 2. Langsam 7 : No. 3. Nicht schnell, mit viel Ton zu spielen 8 : No. 4. Nicht zu rasch 9 : No. 5. Stark und markiert 10 : 12 Klavierstucke, Op. 85: No. 12. Abendlied (arr. J. Joachim) 11 : Mein Stern (arr. G. Schaumann) 12 : Beim Abschied (arr. G. Schaumann) 13 : 6 Lieder, Op. 13: No. 1. Ich stand in dunkeln Traumen (arr. G. Schaumann) 14 : 6 Lieder aus Jucunde, Op. 23: No. 3. Geheimes Flustern (arr. G. Schaumann) 15 : I. Dietrich: Allegro in A minor 16 : III. Brahms: Scherzo in C minor, WoO 2: Allegro 17 : 8 Lieder und Gesange, Op. 59: No. 3. Regenlied (arr. G. Schaumann) Disc2 1 : I. Romanze 2 : II. Schlummerlied 3 : No. 1. ? 4 : No. 2. ? 5 : No. 3. ? 6 : No. 4. ? 7 : No. 5. ? 8 : No. 6. ? 9 : No. 7. ? 10 : No. 8. ? 11 : No. 9. ? 12 : No. 10. ? 13 : No. 11. ? 14 : No. 12. ? 15 : I. Allegro con fuoco 16 : II. Andante, ma non troppo lento 17 : III. Finale: Allegro con brio Powered by HMV
ザ・サークル・オブ・シューマン シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集、ヨアヒム:ロマンス、他(2SACD) グードルン・シャウマンはチューリンゲン生まれのドイツのヴァイオリニスト。ドイツで学んだ後、ジュリアードに進んだ彼女はドロシー・ディレイのもとで研鑽を積みます。 やがてヨーロッパに戻った彼女は、アーノンクールから強い影響を受け、古楽器演奏の分野に強い関心を抱くようになり、研究・演奏に力を注ぎます。 今回登場する「The Circle of Schumann」と題された2枚組SACDアルバムは、シューマンのヴァイオリン音楽と、シューマンと関係の深かった人物の作品を収録したという内容です。 シャウマンはフォルテピアノの伴奏で、ストラディヴァリを時代楽器奏法で奏で、メインのシューマンのヴァイオリン・ソナタ3曲では、じっくりとしたテンポで入念に描きこまれた音楽が、シューマンの脆く危うい部分をも抉り出して感銘深い仕上がりとなっています。 【収録情報】 CD1 ・シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 WoO.27 ・シューマン:3つのロマンス Op.94(J.ドラハイム校訂) ・ヨアヒム:ロマンス ハ長調 ・バルギール:ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 op.10 CD2 ・クララ・シューマン:3つのロマンス op.22(J.ドラハイム校訂) ・シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 op.105 ・シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 op.121 グードルン・シャウマン(ヴァイオリン/ストラディヴァリ、1731年クレモナ) クリストフ・ハンマー(フォルテピアノ/シュトライヒャー製1836年) 録音時期:2009年6月 録音場所:ウィーン、カジノ・バウムガルテン 録音方式:デジタル(セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Powered by HMV