制作・出演 : テッド・ローゼンタール
マイ・ファニー・バレンタインマイ・ファニー・バレンタイン
モンク・コンペの優勝者でもあるローゼンタールの、『王様と私』に続くヴィーナス第2弾は、長年伴奏をつとめる人気歌手ヘレン・メリルの愛唱曲集。おなじみのスタンダードに洗練されたアレンジを施し、スウィング感あふれるトリオ演奏を聴かせる。
星に願いを星に願いを
ヴィーナスからの第2弾となる本作、ユニークなのはすべての曲がテナー・サックスとクラリネット、それぞれのヴァージョンで収録されている点。しかもバラード中心のしっとりとした構成。同じ素材でも、シェフの腕と料理法によってはこうも違うってことか。
ブルース・イン・ザ・ナイトブルース・イン・ザ・ナイト
90年代から輸入盤が話題になっていた歌手。ついに日本盤登場。1959年シカゴ生まれ。これはテラーク第1作で、ブルースを基調にした選曲。スケールの大きい、ダイナミックな歌い方が特徴。スキャットも達者。アップ・テンポで畳みかける一方、バラードはしっとりと。
組曲「王様と私」組曲「王様と私」
第2回モンク・コンペティション優勝者であり、ヘレン・メリルの伴奏でも知られるピアニストのヴィーナス・デビュー作。モチーフはロジャース&ハマースタインによるミュージカル。1枚まるごと歌曲のせいか、飽きのこない構成でプレイも歌心にあふれている。
メモリーズ・オブ・ユーメモリーズ・オブ・ユー
クラリネットの名手が泰然自若たる風情で吹いている(サックスも演奏)。彼の凄いのはどちらの楽器でも表現スタイルが一貫していること。例えば優雅で温かみのあるCDタイトル曲を(1)(11)で吹き分けているが、息づかいも伝わる、精妙な楽器の表情はどちらも見事。★
ドラゴンフライドラゴンフライ