制作・出演 : ブロムシュテット
ブロムシュテットの演奏は、2曲ともスコアに忠実で、堅実なまとまりを持っている。ことに「運命」は、明確な造型性とふくよかな響きで、いわゆる正統的なベートーヴェン像を見事に再現したものといえる。
ブロムシュテットのベートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なもとまりを持っている。第2番はバランスが良く親しみやすい演奏で、第4番もとくに強い個性はないものの、ドレスデン・シュターツカペレのふくよかで艶やかな響きには捨てがたい魅力がある。
ブロムシュテットのベートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なもとまりを持っている。「英雄」も基本的にはこの全集の他の演奏同様とくに強い個性はないものの、ドレスデン・シュターツカペレのふくよかで艶やかな響きを生かしているのが魅力のひとつとして挙げられる。
ブロムシュテットのべートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なまとまりを持っている。そのために「英雄」のような作品では、多少物足りなく感ずる向きもあろうが、この「田園」は素晴らしい。実に上品な演奏で、ドレスデン・シュターツカペレのふくよかで艶やかな響きもあって、この上なく心地好いものとなっている。
ブロムシュテットのベートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なまとまりを持っている。個性溢れるベートーヴェンの演奏が多い今日にあって、一見地味な存在だが、アクの強い演奏に辟易としている向きには一服の清涼剤的な、好ましい味わいの演奏といえる。ドレスデン・シュターツカペレのふくよかで艶やかな響きも魅力である。
ブロムシュテットのベートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なまとまりを持っている。この「第9」も伝統をしっかり踏まえた、バランスよく、親しみやすい演奏で、東独の第一線の声楽陣がとりわけ充実している。
柔らかな響きに包まれたやさしいディヴェルティメント。なめらかに歌われるパッセージは軽やかで透き通っていて、早春の柳のようにしなやかだ。だが、(4)では悲劇性の表現もフーガの構成も今一つだったのが惜しい。収録時間が短いのも残念。