制作・出演 : ベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏団
モーツァルト:第2番、ブラームス第3番モーツァルト:第2番、ブラームス第3番
厚みがあってふくよかだけれども、決して重ったるくモタモタしないベルリン・フィルのトリオに、硬質できらびやかなギリロフのピアノが加わって、渋く内向きな室内楽のイメージを覆すかのような演奏が聴かれる。特にモーツァルトは明るく楽しい出来。
ベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏曲ベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏曲
ロシア出身のピアニスト・ギリロフと三人のベルリン・フィルの弦楽器奏者で1980年に結成した四重奏団。解釈はオーソドックスだが、4人が対等な関係でじっくりと密度の濃い音楽を織り上げていく。熟成した赤ワインのような重厚な味わいに酔える一枚だ。
ブラームス:シューマン ピアノ四重奏曲ブラームス:シューマン ピアノ四重奏曲
室内楽のCDといえどもここまでライヴ感にあふれたものは多くない。4人の息遣いが音楽とともに聴こえてくる、緊張感に満ちた演奏だ。狭い部屋なぞで聴くのはもったいない程のスケールの大きさを感じる。こういう演奏こそぜひホールで聴きたいものだ。
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