制作・出演 : ペーター・レーゼル
レーゼルが2008年から年2回、日本でのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会と並行して録音してきた全集の第4巻。派手さはないものの、オーソドックスにベートーヴェンの核心へと一直線に進んでいく演奏だ。
2008年から毎年2回、4年をかけてレーゼルが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲演奏に挑む。そしてそのライヴとセッションを交えた全集録音も行なわれる。今回リリースされたのは、その第1弾と第2弾。各曲の調的関連に配慮したり、ポピュラーなものとそうでない曲を混ぜたり、プログラム構成にも苦心の跡が見られる。ことさら新しがったり受けを狙ったりするようなことは皆無で、やや朴訥とも感じられる語り口により、芯の強い骨太な、そして昨今珍しい男気あるベートーヴェンを聴かせる。今後が楽しみ。
“ベートーヴェンの真影”と銘打って行なわれる、ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会と連動して録音された全集の第2弾。旧東ドイツ出身のレーゼルが、地に足の着いたドイツの伝統を聴かせてくれる。
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キングレコード株式会社チャイコフスキーのもっとも人気のあるピアノとヴァイオリンの協奏曲を収めた嬉しい一枚。レーゼルの明確で堅固な構築力やフンケのよくうたうロマンティックな表現力、そしてスケールの大きなマズアの指揮が堪能できる。
旧東ドイツの名ピアニスト、レーゼルの得意としていたベートーヴェン。録音当時まだ30代だったが、ドイツの伝統的なピアニズムを継承し、堅実でオーソドックス、堅固な造形を構築している。清々しい演奏だ。
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キングレコード株式会社ブラームスの室内楽の中では、クラリネット五重奏曲や弦楽六重奏曲などと並んで人気の高い曲。親しみやすく、抒情的で美しい旋律に満ちている。大仰な身振りはないが、誠実で簡潔な演奏が魅力的だ。
極めてオーソドックスな演奏ながら、ラフマニノフの本質をいささかも逃すことなく表出して高い評価を得た録音。スラヴ的でロマンティックな作品だが、峻厳ともいえるアプローチは新鮮だ。
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