音楽むすび | 制作・出演 : モダン・ジャズ・カルテット

(5)(6)の2曲が、若きロリンズとMJQとの共演の記録。メドレーを含む他の4曲も秀逸だが、本作の妙味はやはりロリンズの参加。バイブのダイナミクスに呼応してかロリンズはやや押さえぎみでも、存在感は凄い。誰のアイディアか選曲も良くジャズ入門にも最適。

52年結成来、室内楽的で特異な質感によってスイング・フィーリングを再構築したMJQの本格的ライブ作。スカンジナビア諸国の公演から抜粋・編成された本作は、“当時”というより、彼等の根元的魅力を余すことなく収録。音質も驚くべきクオリティ。

不滅のコンボ、MJQが解散宣言をする直前のスタジオ録音盤だ。タイトルの通り、J.S.バッハの名曲をモチーフにしたルイスの作品と、ルイスとミルトのオリジナル・ブルースとで構成され、ルイスはハープシコードとピアノを使い分け、ミルトと対峙する。

ジョン・ルイスの理性的なピアノとミルト・ジャクソンのエモーショナルなヴァイヴを両極にして成り立っていたMJQの、'74年11月のリンカーン・センターでのラスト・ライヴがこれ。23年間の歴史をしめるにふさわしい様式美と衝動を感じさせる演奏。