制作・出演 : ロザンタール
ロザンタールがピアノで描いた20世紀初頭のパリ 20世紀フランスの音楽家、マニュエル・ロザンタール。ラヴェル最後の直弟子としても知られ、ラヴェルの伝記も執筆しています。指揮者、作曲者としても活躍し、師匠ラヴェルの管弦楽曲の録音やオッフェンバックの『パリの喜び』の編曲が有名です。作曲はオペレッタから室内楽曲まであらゆるジャンルを手掛けていました。彼の音楽は、明快で歯切れが良い曲調が特徴で、ジャズやポップス、そしてフランス6人組の新古典主義音楽にも影響されています。 このアルバムは、ロザンタール没後10年の記念発売となるピアノ曲全集。ロザンタールがピアノ曲を作曲したのは、1924年から1934年の10年間となり、20世紀初頭のフランス近代音楽特有の様式を反映しています。生粋のパリジャンであったロザンタールのフランス的な洒脱さが溢れた曲。『8つのバガテル』はフランス6人組の影響が色濃く感じ取られる作品で、第2曲目の「パストラーレ」は、ミヨーのような色彩感覚豊かな曲です。バガテルの2年後に作曲された『6つのカプリース』。第5曲目の「ドビュッシーへのオマージュ」は、詩的で繊細な味わい。そして10曲からなる『ちょっとした職人衆』は、「蹄鉄工」「理髪師」「研ぎ師」「子守」「無線通信士」など専門職の人々を題材としており、当時のパリの雰囲気が表れた作品です。(キングインターナショナル) 【収録情報】 ロザンタール: ・8つのバガテル (1924) ・6つのカプリース (1926) ・セレナーデ (1927) ・釣り人たちのワルツ (1929) ・ちょっとした職人衆 (1933-34) ステファン・ルムラン(ピアノ) 録音時期:2007年10月 録音方式:ステレオ(デジタル) Powered by HMV