制作・出演 : ロシア・ボリショイ交響楽団ミレニウム
ニューイヤーコンサート 2004 〜ロシアより愛をこめてニューイヤーコンサート 2004 〜ロシアより愛をこめて
2004年1月2日、モスクワ音楽院の大ホールでのコンサートのライヴは、いかにもロシアの聴衆を前にしているってな感じのプログラム。西本はロシア語ペラペラなのね、なんて感心してると、ロシア人大好きな大音響によるオーケストラがどかーん。なんだか楽しい。
ボレロボレロ
推進力がみなぎり、鳴らすところはダイナミックに鳴らす思い切りのよさで、ハチャトゥリアンなど凄まじいほどの喧騒具合なのだが、見通しを失わないようなバランスへの配慮も見受けられる。ボレロはスタンド・プレイを排し、ぎりぎりまで抑制を利かせる。
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 二短調 Op.47「革命」 チャイコフスキー:祝典序曲 Op.49「1812年」ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 二短調 Op.47「革命」 チャイコフスキー:祝典序曲 Op.49「1812年」
随分遅く感じられるが、特に遅いというわけではない。一フレーズずつ実に丁寧に仕上げていて、とりわけ弱音でのニュアンスを大切にして、きちっとオーケストラをコントロールしている。第4楽章冒頭の激しさもハメを外さない。「1812年」の方も、スタイリッシュだ。
チャイコフスキー:「白鳥の湖」抜粋「くるみ割り人形」抜粋チャイコフスキー:「白鳥の湖」抜粋「くるみ割り人形」抜粋
発売元
キングレコード株式会社西本智実が首席指揮者に就任したばかりのオーケストラを率いてのチャイコ。骨太で厚みのあるオケをしなやかに鳴らして、壮大なドラマを力強く推し進めていく西本の本領が遺憾なく発揮されている。ファンタジックで温かなぬくもりを感じさせるステキな演奏だ。
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