制作・出演 : 俵山昌之
大野雄二自身が立ち上げたレーベル、LUPINTICからのリリース第2弾。存分に洗練された聴きやすいサウンドなるもアレンジは緻密。泥臭さを払拭した「Tennessee Waltz」がその好例。いやもっと好例はラストの「瞳がほほえむから」。ゲストの今井美樹のヒット曲すらスタンダード化してしまっている。
劇画ジャズというのだろうか? テーマ化された各章を納谷のピアノ・トリオが見事に“演じきって”走り続ける。「安息の日々」の優雅、「風雲急を告げる」の切迫。納谷の書いた“シナリオ”の見事さに70年代の山下洋輔=筒井康隆コンビを思い出す。ドラマティックな「真夜中の果たし合い〜序・破・急」に続く「希望の鐘の音」の清々しさが出色だ。★
CMや映画音楽で数多くの名作を残しているピアニスト、大野雄二のスタンダード集。どのトラックも軽くて洗練された演奏。ジャズ・ファンならずとも手元に置ける一枚だ。「Love Ballade」は映画『犬神家の一族』のテーマ曲、これを贅沢なBGMに仕上げたのには感心した。
発売元
株式会社バップ作曲者の大野雄二(p)自身が『ルパン三世』の音楽をジャズ化するシリーズの第11作目。松島啓之(tp)、鈴木央紹(ts)らが参加。今回はファンキーなアレンジの「Angel Dance」、ラテン・タッチのヴァージョン「Theme From Lupin 3」がルパン関連のナンバーだ。そのほかはソウルの名曲などを収録。
発売元
株式会社バップ『ルパン三世(第二期)』を彩った華麗な音楽の生みの親、大野雄二による『LUPIN THE THIRD JAZZ』プロジェクト第10弾。若手ミュージシャンを集めたセクステット編成。曲はおなじみでもノスタルジーはない。ルパン・サウンドがモダンに生まれ変わっている。
日本を代表するジャズ・トランペッターの9年ぶりとなるアルバム。通算6枚目となる今作は“水”をテーマに、滴が儚く自在にサウンドを満たしていくようなイメージを美しいジャズ演奏で表現。
日本のジャズ・シーンにおいて欠かせない存在の大野雄二。彼のトリオによるシリーズ第6弾。『ルパン三世』のテーマ曲関連2曲のほか、大野自身の選曲によるジャズ・スタンダードを収録。