制作・出演 : 前田二生
制作・出演
MichaelWeisse / ボヘミア兄弟団 / 前田二生 / 古橋富士雄 / 小貫岩夫 / 岡崎ひろみ / 志村拓生 / 新東京室内合唱団 / 東京レディース・シンガーズ / 東京放送児童合唱団21世紀に向けて97年に編集された新賛美歌集「賛美歌21」からの歌を収めたCD第8弾。パイプオルガンを使った正調のものと、バンド伴奏によるゴスペル調のものとの両方を収録。
97年、日本キリスト教団讃美歌改訂委員会が43年ぶりに改訂した新讃美歌集からCD化した、日本語による讃美歌集の第7弾だ。口語化によって現代的に生まれ変わった讃美歌を24曲収録。
43年ぶりに改訂された新賛美歌集からの第6弾CD。国内最大の基督教団との共同制作で作られており、21曲が収録されている。聴き手の心があらわれ、神聖な気持ちにさせてくれる作品。
それぞれに高い演奏のレベルは、クレジットをみるだけで明らか。日本基督教出版局による同名楽譜準拠ということでもあり、実用的(お手本)ニュアンスを多分に持っているのだろう。通して聴くためのディスクではないが、非常にまじめに作られているのは確か。
表題は新ウィーン楽派の作曲家名にしてSomeoneでもある人についての言葉遊び的な詩によるもの。池辺は谷川俊太郎ワールドに深く分け入って刺激的な音を生み出している。惜しむらくは言葉のはっきり聴き取れない歌唱か。リコーダー伴奏は雰囲気ばっちり。
東京レディース・シンガーズの委嘱によって作曲されたという(1)(2)。そして三絃のための作品を合唱曲に改めたという(3)。3曲ともかなり前衛的だ。しなやかで透明感のある女声が醸し出す不思議な空気。新実徳英の宇宙をこの優れた演奏か現出させている。
どうしても女声だけの合唱は物足りないと感じていたが、こうした童謡のような、優しい心遣いにあふれた曲ならば、ぴったりとくる。東京レディース・シンガーズの合唱は、最上とはいわないけれど、とても温かい。中田喜直は、21世紀に残りうる作曲家だ。
日本語で歌われる讃美歌の見本ともいうべき演奏。訳詞も改訂版によりわかりやすくなった上、伴奏(オルガン)も編曲により刷新した印象。とりわけ管や打楽器を加えた(4)(14)(21)など楽しい。教会内の録音をしのばせる柔らかな響きが臨場感を高めている。