制作・出演 : 加藤崇之
モンゴリアン・チャントモンゴリアン・チャント
60年代から活動を続けるジャズ・ベーシストの第一人者が80年に残したセッション盤。時代のせいかフュージョンの残り香を漂わせており、スピードと躍動感は満点。かきむしるような弓弾きでのプレイは『ビッチェズ・ブリュー』あたりに通じる呪術性も。
泣いたら湖泣いたら湖
ベーシスト吉野をリーダーに結成された“モンゴロイダーズ”は、アジアン・テイストな曲を必ず散りばめた民族音楽を主に演奏。今回はアルゼンチンの女流詩人アルフォンシーナ・ストルニに捧げたタンゴ風バラード、アリエル・ラミレス作曲(5)とオリジナル(7)の叙情的表現がもっともいい。