音楽むすび | 制作・出演 : 原田梢

音がずいぶん変わった。リズミカルな曲だけでなく、スローな曲でもフレーズの端々からエンタテインメントの香りが漂う。この成長著しいアンサンブルに、高嶋の艶やかなソロが花を添える。鮮やかな変化を捉えた一枚であり、彼女たちにとって重要な転換点となりそうだ。★

低音パートをピアノで弾く編曲版を使用し、春夏秋冬×3楽章＝12楽章のソロを一人ずつ弾き分けるという、かなり彼女たち流なヴィヴァルディの「四季」。アンサンブルと各々のソロを対置するアプローチは正解で、“女子チーム”の良い面が前に出てきた感。

ヴァイオリニスト、高嶋ちさ子が主宰する弦楽アンサンブルの登場だ。ビジュアル系重視でなしに、音楽性優先で選んだ14人からなる。松田聖子のヒット曲を綴ったものや、ラテン風アレンジのものなど、クラシックないしクラシック的な雰囲気を楽しめるというアルバム。