制作・出演 : 小林研一郎
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
コバケンが齢70にして、やっとベートーヴェンの交響曲全集を作る気になった。これはその第1弾。待ってた甲斐があった出来で、今後が非常に楽しみだ。テンポは抑え気味で、緩急の設定、間の取り方、緊張感の持続など、細部にまで目の行き届いた見事な造形でドラマティックだ。音もまた良い。★
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
2008年2月のチェコ・フィル定期演奏会におけるライヴである。スタジオ録音と比べさぞや燃えたぎる実演かと思いきや、コバケンらしい熱気をいくぶん抑制し、隅々まで十分なコントロールが行き届く。ローカル色を生かした正攻法の解釈で聴く者を唸らせる名演だ。
ムソルグスキー:「展覧会の絵」、禿山の一夜/ボロディン:ダッタン人の踊り、「中央アジアの草原にて」ムソルグスキー:「展覧会の絵」、禿山の一夜/ボロディン:ダッタン人の踊り、「中央アジアの草原にて」
最高の音で楽しむために!
ブラームス:交響曲第4番ブラームス:交響曲第4番
時流に流されない、しっかりと重みのあるブラームス。情熱的で、たっぷりと歌う“コバケン節”も聴ける。チェコ・フィル伝統の渋くて美しい音色(特に弦楽器)とも相まって、その演奏には風格が感じられる。重厚なブラームス演奏が好きな人にオススメ。