制作・出演 : 川上さとみ
巨匠ハンク・ジョーンズが絶賛したピアニスト、川上さとみ。 充実のオリジナル作品と共に4年ぶりのアルバムを発表! 卓越したテクニックとジャズのエッセンスを表現するに豊かな感性が、品格と優雅さを作品にもたらした。 <収録内容> 01 Damask Roses 02 Ballerina 03 Ten Fingers 04 Nostalgia 05 Pearls 06 Trap 07 When I Fall In Love 08 Sapphire Blue 09 Ange 10 Stay Sweet 11 Midnight Flowers 12 What Is This Thing Called Love 13 First Flush 14 Violet Tears
日本ジャズ界で35年のキャリアを持つベテラン・ドラマーによる、50歳にして初のリーダー作。あくまでもビ・バップをジャズの基本であり醍醐味と捉える田鹿ならではの王道ジャズが、多田誠司、岡崎好朗という日本屈指のフロントを擁して熱くスウィングしている。
2005年のデビュー・アルバム『ティアラ』からすれば通算4枚目。12曲中9曲を占めるオリジナル曲の美しさ、エレガントなプレイはもはや貫禄の域。中でも個人的に聴き入ってしまったのは、「イン・ソリチュード」の闇の中に沈み込んでいくような静謐さと、儚い余韻が残るラストの「フォルシティ」。
注目の新進女性ピアニスト、川上さとみのサード・アルバム。レギュラー・トリオでの録音。フレディ・レッドの「ジム・ダンズ・ジレンマ」、デューク・ピアソンの「トゥー・マイル・ラン」など渋い名曲を取りあげた。川上の演奏はエレガントでよくスウィングし、ドライヴ感もある。表現力にも天性の才能を感じさせる。
ピアノの響きは硬質だが紡ぎ出される音には穏やかさが宿っている。妙にほっとさせられるところが川上の持ち味だ。そんな魅力が満載されたこの2作目では、前作以上に美しくかつ印象的なフレーズが耳に残る。その路線に沿った選曲も素直でいい。
10曲中8曲がオリジナルというデビュー・アルバム。正統派のジャズなるも、常に微妙な強弱を意識したタッチと、リリカルなフレージングに才気を感じる。切なメロのテーマが響くワルツの(4)は、「ワルツ・フォー・デビー」にも勝るとも劣らない名曲かも。