制作・出演 : 川村昌子
現代邦楽の世界現代邦楽の世界
発売元
日本伝統文化振興財団沢井一恵の重要なアルバム3点が同時に発売された。『現代邦楽の世界』は初CD化で、新たに細川と武満を加えている。『目と目』は、高橋鮎生プロデュースで、太田裕美やP.ハミルがヴォーカルで参加するなど、鮎生らしいジャンルを超えた作りになっている。『3つのダンス』は、4面のプリペアド箏を使った、アッと驚く画期的なアルバムとなっている。前衛作品が主だが、いずれも沢井の明確で鋭敏なリズム感や豊かな感受性が一音一音に込められ、熱気あふれる演奏で、十七絃箏の世界の深さと広さ、そして面白さが実感できる。★
OKOTOOKOTO
発売元
日本伝統文化振興財団箏奏者の沢井比河流の初CDだが、伝統楽器の箏で見事に現代の息吹を表現した。といっても古い型を強引に打ち破るのではなく、豊かな作曲の才と演奏テクニックで伝統の世界のなかに洋楽の味など現代の色を織りまぜ、邦楽の幅を間違いなく広げている。
ラ・ジャポネーズラ・ジャポネーズ
ある年代以上の人に郷愁を誘うであろう古き佳き唱歌を、二胡を思わせる蠱惑的節回しと、とろり滑らかに耳に滑り込んで居心地のよい彩りサウンドで、今風リラクゼーションのかたちにお色直しした川井流ジャポネーズ。しみじみというよりはタップリと濃やかだ。
BETWEEN the LINESBETWEEN the LINES
「琴」よりも「KOTO」と表記したほうがピッタリの川村昌子の琴アルバム。井上鑑プロデュースで山木秀夫、バカボン鈴木、窪田晴男…らが参加しているとくれば、ジャンルを越えたコンポラ・サウンドの摩訶不思議な面白さをもつ作品と想像できるでしょ。
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