制作・出演 : 清元正寿郎
五世 清元延寿太夫名演集五世 清元延寿太夫名演集
文久3年(1862年)生まれで、30歳で初舞台を踏むという遅いスタートだったが、大正・昭和初期にかけて活躍し、昭和18年に82歳で亡くなった五世・延寿太夫の芸を、昭和5?11年発売のSP音源から復刻しての6枚組ボックス。浄瑠璃方として活躍した晩年の音源が含まれている。LP時代の復刻では未収録だった「文屋」が今回は収録されている。ゆったりとしたテンポでの語りをまどろっこしいと感じるかもしれないが、歌舞伎の舞台を思い浮かべつつ聴くと、そのテンポにはまるはず。清元を改革し、名人と言われた五世・延寿太夫の語り口は言葉が聴き取りやすく、その情景を想像できる。「明烏」は延寿太夫が舞台で倒れたときの演目である。年配の歌舞伎ファンならご存じの薬缶頭を真っ赤にして語っていた志寿太夫(平成11年に101歳で没)の若き日の声も聴けるのも嬉しいところ。
人間国宝::清元人間国宝::清元
清元浄瑠璃の第一人者であり、純邦楽界を代表する太夫・演奏家の清元志寿太夫の作品。観客のみならず関係者までもを驚かせた、生まれつきの声量と美声がとくと堪能できる。昭和33年収録作品の初CD化。
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