制作・出演 : 湯山昭
ピアノ経験者ならお馴染みの「お菓子の世界」。今なお人気の超ロングセラーのピアノ作品集だが、その続編とも言うべき曲集が誕生。楽譜とタイアップしたアルバム。ベテランの堀江真理子の演奏の力も大きいけれど、また新たなベスト&ロングセラーになりそうな予感だ。
童謡や子どものためのピアノ曲集、合唱曲などで広く親しまれている湯山昭。作曲生活50周年を記念して、代表作をまとめたアルバムが4枚同時発売。彼の作品世界を一望できるまさに“とっておき”のシリーズだ。
大嶋有加里と木内佳苗によるピアノ・デュオ“Duetwo(デュエットゥ)”のデビュー・アルバム。クラシックからピアソラやラグタイムまで幅広いジャンルを楽しく奏でる。
湯山昭の合唱曲が集められている。彼の作品は抒情的で美しいものが多い。前半に湯山の出身地である湘南の市民コールが、作曲者自身の指揮に導かれ、温かい合唱をきかせてくれる(8曲のア・カペラつき)。後半の東京混声合唱団はより洗練された演奏。
湯山昭による女声合唱作品集。いかにも瑞々しい叙情性に、人や自然へのこのうえなく優しい想いやり……これこそ日本人が女声合唱に求めたものかもしれない。湯山もその代表的な作曲家。(3)に込められた青春の燃えるような1ページ。感動的でさえある。
湯山の独自のピアノ・メソードの一環として作られた曲集(楽譜は全音楽譜出版社)。終曲以外はほぼ1分から2分ほどの小品で、変化にも富み、ピアノを学習しているお子さんにとっては、音楽の楽しさを体験できる数少ない曲集だろう。演奏も表情豊か。
湯山昭書き下ろしのピアノ・メソード、「こどもの国」(楽譜は音楽之友社)のCD化。ピアノは安川加寿子とくれば万全です。程度はバイエル終了程度ということなので、全然おもしろくないブルグミュラーなどの合間に、入れたりするととても効果的です。