制作・出演 : 片倉真由子
フェイスフェイス
ドミニク・ファリナッチほかのレコーディングに参加してきたピアニストの2作目で2010年作品。ソニー・クラークに捧げた自作曲「ブルー・ソニー」は音色から傾倒ぶりが伝わり、「リフレクションズ」では歌うようなソロがモンク作品に新鮮味を加える。ジャズの伝統に対する敬意が全編にあふれ、そのなかに自己をさらりと覗かせる姿勢がすがすがしい。
ルミネッセンスルミネッセンス
注目の片倉真由子が参加。多田の個性的な響きがハイ・テンションな片倉を鼓舞する「Jackieeee」、繊細なハーモニーが豊饒な空間を創出する「Reminescence」、“限りなき探求”を思い起こさせる「URUME」、上村の重厚なベースが光る「The Last Phase Of The Moon」と全曲がハイ・レベル。大坂の3作品はいずれも詩的に響く心を直撃するメロディだ。★