制作・出演 : 近藤良
モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲
きっちりとした楷書体の演奏に慣れた耳には、とくに最初のモーツァルトなど、いささか面食らう人がいるかもしれない。それはこと近藤のソロに著しいが、草書体と言うのか即興的と言うのか、とにかく多彩で濃厚な表情付けやテンポの揺らしがユニークだ。
ブルッフ:8つの小品 ライネッケ三重奏ブルッフ:8つの小品 ライネッケ三重奏
20世紀の初めに生み出された、ロマン派の残照を見るような佳作。しかも、2人の作曲家が老境に入ってからの曲だ。クラリネットとヴィオラがいくぶんくすんだ音色で温かみのあるメロディを歌う。秋の夜長、こんな渋くて味わいの深い響きを聴くのもいい。
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