制作・出演 : 青柳晋
ショパン:24の練習曲ショパン:24の練習曲
真摯に取り組む良い意味での生真面目さ。どこをとっても弾き飛ばした音符は一つもない。落ち着いたテンポでショパンの響きをていねいに解きほぐすように弾いていく。彼の奏でる優しい響きに癒される人も少なくないだろう。練習用の手本としてもオススメ。
ショパン:ノクターン集ショパン:ノクターン集
ソナタ集以来の2枚目となるショパン。「ノクターン集」としては、この形式の創始者、フィールドに続く第2弾となる。前作と合わせて聴くと、ノクターンの魅力や違いが鮮明に分かる。
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」/ラヴェル:夜のガスパール・亡き王女の為のパヴァーヌムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」/ラヴェル:夜のガスパール・亡き王女の為のパヴァーヌ
東京芸術大学助教授も務めるピアニストの青柳晋が「展覧会の絵」を録音した。ロシア的な泥臭さはあまり感じられず、ときおり聴かれる繊細なタッチが印象に残る。その意味で、後半のラヴェルの作品の方が彼に合っているといえるだろう。
青柳晋 プレイス ショパン青柳晋 プレイス ショパン
2002年には日本ショパン協会賞も受賞し、充実した活動を展開している青柳晋。2つのソナタを取り上げての意欲的なこのアルバムでは、肩に力が入ることなく、自身の方向性をはっきりと打ち出してみせた。内省的で静かなショパン。じっくりと熟成していくピアニストだ。
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