ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 趣味・教養
作曲されたのは77〜79年にかけて。“子供のため”とうたっているが、変拍子、不規則な拍子の交代、7小節のフレーズなど、勉強不足のピアノの先生には扱えないかも。素晴らしいのは、にもかかわらず音楽は詩的で、自在で、いたずら心に富み、自然なこと。いい先生がこの曲集で教えたら子供は幸せ。
1分内外のメルヘンあふれる小品に綴られた、子どものためのピアノ曲集。シンプルな音運びの中に色とりどりの絵本を見るかのような多彩なリズムやメロディが散りばめられている。子どもに弾かせるだけでなく聴かせたい作品集でもある。
子どものピアノ小品集「海の日記帳」は、ききての心を、あたたかく豊かにしてくれる。作曲家、三善晃が、自然の法則や命の大きな循環をみつめるとともに、海からの恵みへの感謝を音で描いた小品の数々を、北川暁子がこまやかな愛情をそそぎながら描出。
ウィリアム・L.ギロックという音楽教育界に影響を与えた作曲家、彼のビギナーのためのピアノ小曲集だ。彼の理念がノーツに書かれているが、それはピアノだけでなく音楽全般に通じるもので、どんな立派な音楽家の言葉より信憑性があり、溜飲を下げるものだ。
アメリカの作曲家ギロック(1917〜93)のピアノ小品に対する伊藤仁美の深い理解を感じさせる。「子どものためのアルバム」と題されているように、全体的にさほどの難曲はないが、飽かずに聴き通させるには魅力ある演奏でないと無理。伊藤の演奏は楽しめる。
アメリカの優れた音楽教育者として数多くのピアノ曲を作ったギロックによる“ジャズ風の”小品集。初心者でも弾けるようなやさしい曲からは、ジャズやブルース独特のビートや表現を感じることができる。音楽する喜びを基本に作られた楽しい曲集だ。
ギロックに師事したアメリカの女性作曲家・ピアニスト、グレンダ・オースティンによるオリジナル作品の自演集。“CLASSY”(雑誌名にもあるよね)は“洒落た”“クラシック(音楽)の”という両方のニュアンスを持つ言葉とか。看板通りチャーミング。
生涯に1,000曲以上もの作品を残したヴィラ=ロボスは、子供向けのピアノ曲も数多く作曲した。どれもシンプルだが、ラテン的な魅力がキラリと光る素敵な小品だ。ヴィラ=ロボスを得意とする宮崎幸夫は、子供たちの模範となるていねいな演奏を心掛けている。
一般音楽教育に生涯情熱を燃やし続けたカバレフスキーのピアノ曲集。小林道夫が演奏するが、タッチもはっきりと明確で、こどもばかりでなく、大人にもよい手本となり、また楽しめるアルバムだ。標題も想像力をかきたて面白いが、豊かな旋律がまた楽しい。
曹洞宗の修行道場である福井の永平寺で録音された声明(読経)と只管打坐(ひたすら座禅をする)の修行風景ある。太鼓が五つ打たれ、朝5時を知らせる「更点」から始まり、座禅をお開きにする「大開静」から就寝を知らせる「開枕鈴」までを音でたどる。
横浜の総持寺の面々による日常勤行。つまり毎日、普通にあげるお経(声明)一式の録音である。曹洞宗に限らず禅のお経は旋律的魅力に乏しいと言われるが、その分、オスティナート・リズムの凄味が強調されるわけで、しかもこの録音の導師はうまい。名盤。
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