音楽むすび | バルトーク:管弦楽のための協奏曲[Hybrid SACD]

バルトーク:管弦楽のための協奏曲[Hybrid SACD]

バルトーク:管弦楽のための協奏曲[Hybrid SACD]

エッシェンバッハ&フィラデルフィア管弦楽団/バルトーク:管弦楽のための協奏曲、他

エッシェンバッハとフィラデルフィア管弦楽団によるバルトークの『オケコン』が登場。全米随一の高性能と、世界一の華麗なサウンドをうたわれるオーケストラと、フィラデルフィア管とパリ管という名門オケの音楽監督を務め、欧米で声望厚いエッシェンバッハ、そしてオーケストラの機能をフルに引き出す近代屈指の名曲という、まさに注目度最高の組み合わせといえるでしょう。
 2003年以来このオケを率いているエッシェバッハですが、アルバムのリリースは今回が初めて。バルトーク録音も初めてということもあり、なにかと話題の多い一枚です。しかも、通常のCDプレーヤーでも再生可能なSACDハイブリッドで、マルチ・チャンネルにも対応ですから、オーディオ的な関心を呼ぶことも必至です。
 バルトークは、豊かな響きがまず印象に残ります。シリアスなアプローチ、衝撃のクライマックス、エッシェンバッハの真摯な姿勢は心に訴えかけます。強烈なオーラ、意欲的な表現、まさに完全燃焼といった演奏です。
 カップリングは、ナチスによって虐殺された村人たちに捧げられたマルティヌーの交響詩『リディツェ追悼』と、第一次大戦中のチェコのユダヤ人家庭に生まれたギデオン・クラインの作品。彼はプラハ音楽院に学びましたが、1941年、テレジンに送られ25歳で亡くなっています。その収容所の中で書かれたのが『弦楽のためのパルティータ』です。
 なお、オンディーヌ・レーベルはフィラデルフィア管弦楽団とレコーディング契約を結び、今後も継続的にCDをリリースしていく予定とか。たいへん楽しみなことです。

【収録情報】
・バルトーク:管弦楽のための協奏曲[39:33]
・マルティヌー:交響詩『レヂツェ追悼』[12:00]
・G.クライン:弦楽のためのパルティータ(サウデク編曲)[17:16]

 フィラデルフィア管弦楽団
 クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)

 録音:2005年5月 フィラデルフィア、ヴェリゾン・ホール[ライヴ]

 SACD Hybrid
 2ch. Stereo / 5.0ch. Surround

Disc1
1 : Memorial to Lidice
2 : Partita for Strings
3 : Partita for Strings
4 : Partita for Strings
5 : Concerto for Orchestra, Sz 116
6 : Concerto for Orchestra, Sz 116
7 : Concerto for Orchestra, Sz 116
8 : Concerto for Orchestra, Sz 116
9 : Concerto for Orchestra, Sz 116
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