パガニーニ:二重奏曲集
ペッカ・クーシストとエスケリネンに誘われる
やすらぎの時間、至福の時。音楽の豊かさを改めて感じる1枚
時代の先端を行き、国際的に人気の高いヴァイオリニストのひとり、ペッカ・クーシスト(1976-)。彼が録音したシベリウスのヴァイオリン協奏曲(ODE878/ODE1115)はリリースからずっとロングセラーをつづけ、BBC Music Magazine の2009年6月号でも最良の演奏のひとつに選ばれています。
イスモ・エスケリネン(1971-)はクオピオの生まれ。ティモ・コルホネン、オスカル・ギリヤらに学び、スカンディナヴィア・ギター・コンペティションを初めとする各地のコンクールで優勝した後、ソロイスト、室内楽奏者として活躍しています。
ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとして人気を博したニコロ・パガニーニ(1782-1840)。彼は、ヴァイオリニストとしてだけでなくギタリストとしても熟練の域にあり、ギターのために200を超す曲を書いたといわれます。ギターとヴァイオリンのためのデュオ曲も多く、ギタリストとヴァイオリニストにとっては、ジュリアーニらの作品とともに貴重なレパートリーになっています。パートナーとして室内楽活動をするペッカ・クーシストとエスケリネンにとってもパガニーニの作品はコンサートのプログラムに欠かせず、ふたりのパガニーニ・ライヴはいつも好評をもって迎えられます。2年前にふたりが聴かせたパガニーニをイギリスの新聞「ガーディアン」(2007年1月16日)は、「無条件に魅力的な」と評し、「近年クラシカル音楽に起きた最高の出来事だろう」とまで讃えています。「ヴィルトゥオーゾ」 パガニーニから連想されるような「技巧偏重」とはまったく違った、愉しさいっぱいの音楽には、ハイドンかベートーヴェンの初期の作品でも聴くような古典的な趣があります。ペッカ・クーシストとエスケリネンに誘われる至福の時。音楽とは、なんと豊かで贅沢なものでしょう。(キングインターナショナル)
【収録情報】
パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための二重奏曲集
・協奏的ソナタ イ長調 MS2 (作品61)
・カンタービレ ニ長調 MS109 (作品17)
・ソナタ ニ長調 MS112/2 (チェントーネ・ディ・ソナタ 作品64-2)
・ソナタ イ長調 MS112/4 (チェントーネ・ディ・ソナタ 作品64-4)
・ソナタ ホ短調 MS27/6 (作品3-6)
・タランテッラ MS76 (作品33)
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)
イスモ・エスケリネン(ギター)
録音時期:2008年9月
録音場所:ヘルシンキ、オステルスンドム教会
録音方式:デジタル(セッション)
制作:セッポ・シーララ
録音エンジニア:エンノ・マエメツ
Disc1
1 : 協奏的ソナタ イ長調 MS2 ( 作品61)
2 : カンタービレ ニ長調 MS109 ( 作品17)
3 : ソナタ ニ長調 MS112/2 ( チェントーネ・ディ・ソナタ 作品64-2)
4 : ソナタ イ長調 MS112/4 ( チェントーネ・ディ・ソナタ 作品64-4)
5 : ソナタ ホ短調 MS27/6 ( 作品3-6)
6 : タランテッラ MS76 ( 作品33)
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