音楽むすび | カイヤ・サーリアホ:作品集

カイヤ・サーリアホ:作品集

カイヤ・サーリアホ:作品集

カイヤ・サーリアホ作品集

フィンランドの女性作曲家サーリアホの最近の3つの作品です。最初の曲は、彼女が博物館で中世のタペストリーを見た時のインスピレーションが元になってできたもの。もとより、クラリネット奏者クリークのために曲を書きたいと考えていたサーリアホは、この想いを6つの部分からなる協奏曲に描き出しました。「聴覚」「視覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」そして「一つの欲求(第六感)」。このように題された各部では、クラリネット奏者はホールの様々な位置を移動しながら、陶酔的で強烈な音楽を奏し続けます。2010年9月に初演されたフィンランディア・ホールとは違う場所の録音ですが、この奏者の立ち位置は、どのホールでも柔軟に対応させることと指示されています。
 『ラテルナ・マギカ』は2007年に死去したスウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマンの思い出のために書かれた作品で、管弦楽の緻密な響きと鋭い打楽器の音色が夢幻的な空間を作り出しています。『レイノの歌』では創造と破壊を繰り返す世界が歌われます。(ONDINE)

【収録情報】
サーリアホ:
1. クラリネット協奏曲「D' OM LE VRAI SENS」 (2010)
2. ラテルナ・マギカ(幻灯機) (2008)
3. レイノの歌 (2007) (あなたを見て/心/平和/夕べに祈る人)

 カリ・クリーク(クラリネット:1)
 アヌ・コムシ(ソプラノ:3)
 フィンランド放送交響楽団
 サカリ・オラモ(指揮)

 録音時期:2010年1月7日(3)、2010年5月31日ー6月1日(2)、2011年4月18-20日(1)
 録音場所:エスポー、セロ・ホール(3) ヘルシンキ、フィンランディア・ホール(8) ヘルシンキ、クルットゥーリ・タロ(1)
 録音方式:デジタル(セッション)
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