スッペ:1幕の喜歌劇「スペードの女王」
スッペ:喜歌劇『スペードの女王』
夥しい数のオペレッタを書いたスッペですが、現代では、ごく一部の序曲などを除いては、その作品が演奏されることはほとんどありません。この喜歌劇『スペードの女王』もそんな作品。もちろん台本は1835年にプーシキンが書いたもので、50年後にチャイコフスキーも美しいオペラを作ったことは御存じのとおりです。しかしあのシリアスな題材がオペレッタとは・・・・。
ここで聴ける音楽は強烈に明るく生気を帯びています。残念ながらこの作品、普遍の人気を獲得することは叶いませんでしたが、ウィーン風の感傷性とイタリア風の底ぬけの明るさは、一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を与えてくれることは間違いありません。(ナクソス)
【収録情報】
・スッペ:喜歌劇『スペードの女王』全曲
アンジャラ・イングリッド・バルツ(メゾ・ソプラノ)
モイカ・エルトマン(ソプラノ)
アンネリ・フェファー(ソプラノ)
トーマス・デウォルド(テノール)
トム・エリク・リー(バリトン)
ケルン放送合唱団
ケルン放送管弦楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
録音時期:2006年
録音方式:デジタル(セッション)
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