エネスク:ピアノ四重奏曲集
エネスコ:ピアノ四重奏曲集
ルーマニアの偉大なる作曲家エネスコは、自らの作品の中に巧みに民謡を織り交ぜ、特異な音楽を作り出した人です。初期の作品は若干ロマンティックな味付けが施されてはいるものの、至るところにルーマニアのリズムが顔を出したり、と興味深いものばかりです。
その中でも室内楽は特に重要な位置を占め、この2曲のピアノ四重奏も彼の作風の変遷を辿るにふさわしい大作となっています。1910年周辺に書かれた第1番は、フォーレの晩年の作品にも似たゆらめきのある作品。1944年に書かれた第2番は、もっと洗練されて、複雑で不可解です。第2楽章での夢幻的な響きが耳に残ります。(ナクソス・ジャパン)
【収録情報】
エネスコ:
・ピアノ四重奏曲第1番ニ長調 Op.16
・ピアノ四重奏曲第2番ニ短調 Op.30
タンムーズ・ピアノ四重奏団
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)、ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)
ラルス・アンドレス・トムター(ヴィオラ)、グスタフ・リヴィニウス(チェロ)
録音時期:2009年
録音方式:デジタル
Powered by HMV