音楽むすび | パウル・ユオン:室内楽作品集

パウル・ユオン:室内楽作品集

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スイス系ロシアの作曲家パウル・ユオンは、チャイコフスキーとストラヴィンスキーを繋ぐ重要な役割を果たした人です。モスクワに生まれ、1889年にモスクワ音楽院に入学、作曲と音楽理論をタネーエフに学びます。1894年にはベルリンに留学し、クララ・シューマンの義弟であるヴァルディマール・バルギールに学び、更なる研鑚を積みました。1896年にロシアに戻り、教師と評論家として活躍し、最初の交響曲とオペラを書き上げます。2年後にはまたベルリンに戻り、ヨーゼム・ヨアヒムからベルリン大学の教授に任命されています。
 そんな彼の音楽には、祖国であるロシアの音楽の影響はほとんど見ることができません。明らかにドイツ・ロマン派音楽の伝統を継承したものと言えるでしょう。多くのジャンルの作品を書きましたが、基本的には室内楽の作曲家であり、また彼自身が優れたピアニストであったため、ピアノの部分は精緻で複雑な書法が用いられています。複雑かつ不規則なリズムは、その後の世代であるストラヴィンスキーやブラッハーへと繋がっていきます。(CPO)

【収録情報】
ユオン:
・2台のヴァイオリンとヴィオラ、2台のチェロとピアノのための六重奏曲 Op.22
・ヴァイオリンと2台のヴィオラ、チェロとピアノのための五重奏曲ヘ長調 Op.44

 オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
 トーマス・グロッセンバッハー(チェロ)
 カルミナ四重奏団

 録音時期:2009年
 録音方式:ステレオ(デジタル)

Disc1
1 : Sextet Op. 22 in C minor for 2 Violins, Viola, 2 Violoncellos & Piano - Various Performers
2 : Quintet Op. 44 in F Major for Violin, 2 Violas, Violoncello & Piano - Various Performers
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