イグナツ・プレイエル:ピアノ三重奏曲集
イグナツ・プレイエル:ピアノ三重奏曲集
ピアノ製造でもおなじみのイグナツ・プレイエルは最初に作曲家として活躍、その後出版事業も始め、その後、ピアノ製造も始めたという、腕のたつ事業家でもありました。作曲家としての彼は、まずハイドンに学び大きな影響を受けています。しかし、彼の50曲あるピアノ・トリオは形式こそ受け継いでいるものの、音楽的には若干の違いがあるようです。これらの曲は、彼が出版業を始める1790年以前に書かれましたが、発展性のあるハイドンの曲に比べ、プレイエルの曲はあくまでも端正。プレイエルは、自分自身を「時代遅れ」と評したそうですが、今聴いてみれば、それも魅力の一つと言えるのではないでしょうか。ここでは、作曲された当時の雰囲気をそのまま再現した演奏でお聴きください。ところどころに現れる半音階的なテーマなどは、全く時代遅れとは言えません。(CPO)
【収録情報】
プレイエル:
・ピアノ三重奏曲ハ長調 B.441
・ピアノ三重奏曲ホ短調 B.435
・ピアノ三重奏曲イ長調 B.448
・ピアノ三重奏曲ヘ短調 B.442
トリオ1790(ピリオド楽器使用)
録音時期:2007年、2008年
録音方式:デジタル(セッション)
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