ヴァンハル:交響曲集
ヴァンハル:交響曲集
グリフィス&カメラータ・シュヴァイツ
ウィーンで活躍した古典派の作曲家ヴァンハル(チェコ名はヴァニュハル)は、少なくとも77曲の交響曲と60曲のソロのための協奏曲を書いたことで知られています。早いうちから才能を開花させ、多くの作品を創り上げて順風満帆の人生を送るかに見えたのですが、40歳近くの時に生じた金銭トラブルが元で、作曲を止めてしまい、その際、自筆譜をほとんど破棄してしまったため、現在に至るまで彼の作品の全貌を知ることはできていません。
彼の作品は、古典派の端正な作風を持つものから、疾風怒濤の精神を反映したベートーヴェンばりの激しいものまで、本当に多彩であり、かつユニークなもので、このグリフィスの演奏は、そんな特筆を前面に押し出しています。隠れた名作としてファンの多い作曲家だけに、続編のリリースも期待したいところです。(cpo)
【収録情報】
ヴァンハル:
・交響曲ハ長調 Bryan C9
・チェロ協奏曲ハ長調 Weinmann IId:C1
・交響曲ホ短調 Bryan e2
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(チェロ)
カメラータ・シュヴァイツ
ハワード・グリフィス(指揮)
録音時期:2010年
録音方式:デジタル
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