ヨーゼフ・ハイドン:ピアノ三重奏曲全集
ハイドン:ピアノ三重奏曲集(9CD)
トリオ1790
ハイドンのピアノ三重奏曲といえば、カザルス・トリオなどで有名な第25番をはじめとする数曲のみが有名ですが、実際には弦楽四重奏曲とほぼ平行し、約40年に渡って書き続けられており、全40曲以上という大きな一分野となった作品群を形成しています。
弦楽四重奏曲と大きく異なるのは、ほとんどの作品が2〜3楽章からなり、比較的自由に構成されているという点でしょうか。ハイドンが書いた他のジャンルに較べ、短調作品の比率が高いのも興味深いところです。
ドイツのCPOレーベルで古楽器演奏によって1995年から2003年にかけて制作が続けられてきたハイドンのピアノ三重奏曲シリーズをまとめたこのセットには、ヴァイオリンとチェロ、ピアノのために書かれた真作のピアノ三重奏曲全36曲が収録されています。
演奏の「トリオ1790」は、ケルンを拠点とするドイツの古楽器グループで、グループの名前の通り、古典派の作品を中心にとりあげています。
ヴァイオリンのアンネッテ・ヴェーネルトは、コンチェルト・ケルンやムジカ・アンティクァ・ケルン、ラ・スタジオーネ、フライブルク・バロック・オーケストラなどでも活躍していた古楽ヴァイオリンのエキスパート。
チェロのイモーラ・ゴンボスはブダペスト出身でドイツでバロック・チェロとヴィオラ・ダ・ガンバを学び、コンチェルト・ケルンなどで活躍。
フォルテピアノのハラルト・ヘーレンは、かつてカメラータ・ケルンに在籍して演奏会や録音を数多くおこない、初期バロックからウィーン古典派までの膨大なレパートリーに通じていました。(HMV)
【収録情報】
ハイドン:ピアノ三重奏曲全集
CD1: Hob.XV:6-10
CD2: Hob.XV:11-14
CD3: Hob.XV:5&18-20
CD4: Hob.XV:21-23
CD5: Hob.XV:24-26&31-32
CD6: Hob.XV:27-30
CD7: Hob.XV:f1,34,35,38&40
CD8/9: Hob.XV:C1,1-2,36-37&41
トリオ1790(ピリオド楽器使用)
録音時期:1995年ー2003年
録音方式:デジタル
Powered by HMV