アントン・ブルックナー:交響曲 第3集 交響曲 第2番 ハ短調
ブルックナー:交響曲第2番
ヴェンツァーゴ&ノーザン・シンフォニア
幅広いレパートリーを持つスイスの指揮者、マリオ・ヴェンツァーゴは、1948年チューリヒの生まれで、近現代音楽を得意とする一方、協奏曲など合わせもののうまさにも定評があり、ベルリン・フィルから室内オケまで世界各国のオーケストラを指揮してその実力を高く評価されてきました。
ヴェンツァーゴは少し前からブルックナーの作品を各国のオーケストラを指揮してよくとりあげており、やがてドイツのCPOレーベルでは交響曲全集の録音企画もスタート。
第1弾となった2枚組アルバムは、有名な第4番と第7番をバーゼル交響楽団との共演でレコーディングしたもので、各パートの見通しが良い高水準な演奏に仕上がっていましたし、第0番と第1番を収めた第2弾の2枚組アルバムでは、室内オケのタピオラ・シンフォニエッタを指揮して機動力ある音楽を聴かせていました。
第3弾となる今回のアルバムでは、旋律の美しさで知られる交響曲第2番をとりあげていますが、楽器編成が二管編成ということもあってか、オーケストラには前回同様、室内オケが起用されているのが注目されるところです。
オケの「ノーザン・シンフォニア」は、最近では、ツェートマイアーとの意欲的な演奏によって話題となっている団体で、シューマンやシューベルトでも面白い演奏を聴かせていただけに、ブルックナー初期作品との相性も良いものと思われます。(HMV)
【収録情報】
ブルックナー:
・ブルックナー:交響曲第2番ハ短調 WAB102 [1877年版]
ノーザン・シンフォニア
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2011年
録音方式:デジタル
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