ラモー:抒情悲劇「ダルダニュス」/オペラ・バレ「栄光の殿堂」
ラモー:ダルダニュス、栄光の殿堂
ラモーの2つの舞台作品から、管弦楽組曲を抜き出した興味深い1枚です。『ダルダニュス』に含まれる『タンブーラン』はバロック音楽の名作として良く知られている作品ですが、逆に言えば他の曲を聴く機会はほとんどありませんでした。しかしながら、こんな面白い作品を知らないとは勿体ないの一言です。
18世紀中ごろのヨーロッパの知識人たちの間で起こった「ブフォン論争」の中心人物であったラモーの作品は、イタリア・オペラの愛好者から「こんな不自然な音楽はない」と批判されてしまいます(反ラモーの先鞭を執ったのは、これまた有名なジャン=ジャック・ルソーでした)。この『ダルダニュス』はそんな批判を最高潮に盛り上げた問題作だったのです。この論争はラモーがなくなるまで続いたのですが、今になって聴いてみると、前述のようにとにかく面白い! 炸裂するリズム、ノリノリの音楽。もちろん、これらを見事に演奏するターフェルムジークも最高です。(輸入元情報)
【収録情報】
ラモー:
● 抒情悲劇『ダルダニュス』 (1739) 組曲
1. Ouverture
2. Air gracieux
3. Tambourin 1 - Tambourin 2
4. Air vif
5. Rigaudon 1 - Rigaudon 2
6. Ritournelle vive
7. Air grave pur les magiciens
8. Loure pour les Phrygiens
9. Air gai en rondeau pour les memes
10. Menuett 1 - Menuett 2
11. Tambourin 1 - Tambourin 2
12. Rondeau tendre: Sommeil
13. Air tres vif
14. Air tendre - Calme des sens
15. Gavotte vive
16. Chaconne
● オペラ・バレ『栄光の殿堂』 (1745) 組曲
1. Ouverture
2. Air 1 - Air 2
3. Gavotte - Musette
4. Air: Mouvement de gavotte lent
5. Air de Triomphe
6. Gigue vive
7. Forlane gai
8. Air gai
9. Passacaille
10. Loure grave pour une entree brillante
11. Passepied 1 - Passepied 2: Entree de la jeunesse
12. Suite de la passacaille
13. Air tres gai
ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ジーン・ラモン(ヴァイオリン、音楽監督)
原盤:2001年、CBC Records
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