ストラヴィンスキー:『春の祭典』、ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲、オネゲル:『3つのレ』 マルケヴィチ&RIAS響
ディアギレフゆかりのきわめつけのナンバー
『春の祭典』と『ダフニスとクロエ』
マルケヴィチによるRIASライヴ録音集
指揮者イーゴリ・マルケヴィチ(1912-1983) は、数々のバレエ作品を委嘱した名興行師ディアギレフ最後の弟子と云われています。その意味で、『春の祭典』と『ダフニスとクロエ』という、ディアギレフゆかりの作品をマルケヴィチが振ったRIASライヴ録音集は、興味の尽きないといえるでしょう。
『春の祭典』は初演者モントゥーに指揮を学んだマルケヴィチにとって、また、フィルハーモニア管との2度のセッション録音(1951年モノラル、1959年ステレオ)により、きわめつけのレパートリーとされているのは有名な話。1954年に『春の祭典』の最初のセッション録音が、『ディアギレフのオマージュ』と題された3枚組のLPとしてリリースされた際には、ラヴェルの『ダフニスとクロエ』第2組曲もカップリングされていました。このたびはいずれもライヴということで、フリッチャイ時代の鍛え抜かれたアンサンブルがどのような反応をみせているのか大いに期待の高まるところです。
さらに、オネゲルの交響曲第5番は、このたびの『春の祭典』やムソルグスキーの歌曲(AU95631)とともに、マルケヴィチのRIAS響デビュー・コンサートのときのもの。およそ一年前1951年3月9日に初演されてまもない新作を選んでいるのも注目されます。ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻で、すべて完全初出の内容です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲 [15:59]
RIAS室内合唱団(合唱指揮:ギュンター・アルント)
録音時期:1952年9月18日
録音場所:ベルリン、ティタニア・パラスト
録音方式:ライヴ(モノラル)
・ストラヴィンスキー:『春の祭典』[33:26]
・オネゲル:交響曲第5番ニ長調『3つのレ』 [23:47]
録音時期:1952年3月6日
録音場所:ベルリン、ティタニア・パラスト
録音方式:ライヴ(モノラル)
RIAS交響楽団
イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
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