MOZART:SYM36&41.CLAR
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団と、音楽監督アイヴァー・ボルトンによるモーツァルト交響曲集の2作目。このCDは伝統を誇るザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団によるモーツァルトの交響曲のレコーディング・シリーズ「ザルツブルクからのモーツァルト」の一環となるもので、2004年秋のシーズンから音楽監督に就任したボルトンと、彼らが最も得意とする十八番中の十八番、モーツァルトを満を持して録音するものです。モーツァルトの後期交響曲集から第41番『ジュピター』と、第36番『リンツ』とをカップリング。ボルトンはバロック演奏の経験を生かしてピリオド楽器演奏の成果を採り入れつつ、非常に清澄明晰な演奏で現代の最先端を行くモーツァルト像を打ち立て、聴き手を魅了します。まさに、現代におけるモーツァルト交響曲演奏の新たなスタンダードといえるでしょう。
そして、今回はかのウィーン・フィルで主席クラリネット奏者を長年務め、現在は楽団長の地位にある名手シュミードルの参加が目玉。彼にとって、1990年のバーンスタイン&盤以来の再録音となる『クラリネット協奏曲』に、さすがの妙技を聴かせてくれます。また、伝統のウィーン奏法(通常の呼吸法とは異なる)と、ボルトン&MOSの新モーツァルト解釈とのコラボレーションも興味深いところです。
なお、このCDの収益金の一部は、旧ザルツブルク祝祭小劇場が、新たに2006年5月に「モーツァルト・ハウス」として改修される費用に当てられます。
モーツァルト:
・交響曲第36番『リンツ』
・交響曲第41番『ジュピター』
・クラリネット協奏曲 K.622
ペーター・シュミードル(cl)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
アイヴァー・ボルトン(指揮)
Disc1
1 : Bolton, Ivor - Sinfonie Nr. 41 C-dur Kv 551 Jupit
2 : 1. Allegro Vivace
3 : 2. Andante Cantabile
4 : 3. Menuetto: Allegretto
5 : 4. Molto Allegro
6 : Bolton, Ivor - Sinfonie Nr. 36 C-dur Kv 425 Linze
7 : 1. Adagio - Allegro Spirituoso
8 : 2. Andante
9 : 3. Menuetto - Trio
10 : 4. Presto
Disc2
1 : Schmidl, Peter - Konzert Fuer Klarinette Und Orche
2 : 1. Allegro
3 : 2. Adagio
4 : 3. Rondo: Allegro
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