グスタフ・ホルスト:組曲「惑星」
ホルスト『惑星』オルガン版
ハンスイェルク・アルブレヒト
華麗なフルオケ作品のオルガン編曲はよくおこなわれていますが、意外にもオルガン独奏による『惑星』の全曲録音はこれが初めて。
これまでオルガンによる『惑星』全曲盤として有名だったのはパーカッションとチェレスタも入った松居直美盤と、部分的に2人で演奏していたピーター・サイクス盤ですが、どちらも純粋なオルガン独奏ではなかったので、当アルバムは大いに注目されるところです。
演奏のハンスイェルク・アルブレヒトは、『ゴルトベルク変奏曲』や『展覧会の絵』『指環』などのオルガン演奏で話題になったオルガニスト。今回は、『惑星』の華麗なオーケストレーションをオルガンに見事に移したと評判だった前述ピーター・サイクスによる編曲楽譜を用いて、1人で演奏することに成功しています。部分的に2人の奏者が必要となるサイクス版の演奏にあたって、アルブレヒトは、2台のオルガンを1人の奏者が同時に鳴らすことができるという北ドイツのキールにある特殊な教会オルガンを使用しています。
バッハの対位法音楽での描き分けや、オルガン2台を使用するフルオケ編曲版などで、演奏面だけで無く音響面でも実績を積み重ねてきたアルブレヒトだけに、今回のレコーディングも期待されるところです。(HMV)
【収録情報】
・ホルスト:組曲『惑星』(ピーター・サイクスによるオルガン編曲版)
1.火星/2.金星/3.水星/4.木星/5.土星/6.天王星/7.海王星
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)
録音時期:2010年4月23-28日
録音場所:キール、聖ニコライ教会
録音方式:デジタル(セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
Recording Producer, Editing & Mastering: Martin Fischer
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