ワーグナー:ニーベルングの指環
ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲(14CD)
シモーネ・ヤング&ハンブルク州立歌劇場
一連のブルックナー録音が大人気のシモーネ・ヤングは、ハンブルク・フィル音楽監督としてだけでなく、ハンブルク州立歌劇場のインテンダントとしても大活躍し、数多くのオペラを上演して高く評価されていました。
今回登場する『ニーベルングの指環』全曲セットは、2008年から2011年にかけて分売リリースされてきた4部作をシンプルな装丁でまとめてお買得価格としたものです。
【音だけの鑑賞に最適?】
この『指環』の録音は、ハンブルク州立歌劇場で2008年から2010年にかけておこなわれた舞台上演をライヴで収録したものです。実際の舞台はクラウス・グートの読み替え演出によって、現代の日常の風景に置き換えられたものとなっていたので、音楽の内容を鑑みれば音だけの方がかえって説得力があると言えるかもしれません。特にジークフリート役のクリスティアン・フランツはみすぼらしい格好をさせられていたので、音楽の素晴らしさを味わうにはCDの方が向いているものと思われます。
【シモーネ・ヤングの本領発揮】
演出の奇抜さとは関わりなく、シモーネ・ヤング指揮による演奏そのものは、奇を衒わぬ正攻法で仕上げた立派なもので、歌手たちの熱唱を常に緻密にサポートし、ライトモティーフの扱いも精妙にこなす一方でスケールも雄大、呼吸も自然という非常に見事なものとなっていました。
歌手陣も、人気のファルク・シュトルックマンのヴォータン役や、デボラ・ポラスキのブリュンヒルデ役、ジョン・トムリンソンのハーゲン役など高水準で、ハンブルク・フィルの表現力に富む演奏と一体になって、ドラマティックなワーグナー像をつくりあげています。(HMV)
【収録情報】
・ワーグナー:楽劇『ニーベルングの指環』全曲
・ラインの黄金(OC925)
ファルク・シュトルックマン(ヴォータン)
ヤン・ブッフヴァルト(ドンナー)
ラディスワフ・エルグル(フロー)
ペーター・ガイヤール(ローゲ)
ヴォルフガング・コッホ(アルベリヒ)
ユルゲン・ザッヒャー(ミーメ)
ティグラン・マルティロシアン(ファーゾルト)
アレクサンドル・ツィムバリュク(ファーフナー)
カーチャ・ピーヴェック(フリッカ)
ヘレン・クォン(フライア)
デボラ・ハンブル(エルダ)
ハ・ヤン・リー(ヴォークリンデ)
ガブリエーレ・ロスマニト(ヴェルグンデ)
アン=ベス・ソルヴァング(フロースヒルデ)
録音時期:2008年3月
・ワルキューレ(OC926)
ファルク・シュトルックマン(ヴォータン)
デボラ・ポラスキ(ブリュンヒルデ)
スチュアート・スケルトン(ジークムント)
イヴォンヌ・ネフ(ジークリンデ)
ミハイル・ペトレンコ(フンディング)
ジャンヌ・ピランド(フリッカ)
ヘレン・クォン(ゲルヒルデ)、他
録音時期:2008年3月12-19日
・ジークフリート(OC927)
クリスティアン・フランツ(ジークフリート)
ペーター・ガイヤール(ミーメ)
ファルク・シュトルックマン(さすらい人)
ヴォルフガンク・コッホ(アルベリヒ)
ディオゲネス・ランデス(ファフナー)
デボラ・ハンブル(エルダ)
キャサリン・フォスター(ブリュンヒルデ)
ハ・ヤン・リー(森の小鳥)
録音時期:2010年10月18-22日
・神々の黄昏(OC928)
デボラ・ポラスキ(ブリュンヒルデ)
クリスティアン・フランツ(ジークフリート)
ジョン・トムリンソン(ハーゲン)
ローベルト・ボルク(グンター)
ヴォルフガンク・コッホ(アルベリヒ)
アンナ・ガブラー(グートルーネ)
ペトラ・ラング(ヴァルトラウテ)
デボラ・ハンブル(第1のノルン)
クリスティーナ・ダミアン(第2のノルン)
カーチャ・ピーヴェク(第3のノルン)
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