かつては鋭いタッチで時代の先端を行くプレイを聴かせていたケラウェイだが、この作品を吹き込んだころからそうした先鋭性は失われてしまった。しかし聴きやすいプレイに徹したこの演奏も悪くない。歌心がスウィンギーなプレイに溶けこむ。そこが楽しい。