作曲家たる者、いろいろな楽器の特性を知り、それを局面に応じて縦横に使いこなせなくてはならない。その点、樽屋雅徳はかなりの腕を見せる。しかもその効果的な“鳴り”は、演奏者に理不尽な苦行を強いらない。それゆえの優れた演奏揃いである。