津軽三味線 高橋竹山の世界
大地から湧き出るような清冽な音の流れが、我々の魂を激しく揺さぶる。
あるときは激しく、あるときは哀切に竹山の三味線はうたう。
津軽三味線に特有の即興性も奔放なようでいて、津軽の地に脈々と培われてきた伝統と端正なリズムが息づいている。
幼いときに病で失明し、貧しさの中で育ち15歳で津軽のボサマ(遊芸人)に弟子入りしてから芸を磨き、
1998年に満87歳でこの世を去るまで現役を貫いた三味線弾きだ。
その素晴らしい芸により、マスコミの絶賛を集め、本になり映画になった波乱の人生が彼の音楽からあふれ出る。
同じ曲を弾いても、彼の演奏は常に変化し新しい。
民謡ファンはもとより、すべての人々が一度聴いただけで虜になる竹山の至芸を5枚のCDに集大成した全集がリメイクされて登場。