ベートーヴェン ピアノソナタ第15番「田園」「エロイカ」の主題による変奏曲とフーガ 自作の主題のよる6つの変奏曲
2回目のソナタ全曲録音は、それだけでもなかなかの偉業。15番のソナタは、真正面からアプローチして、かっちりと引き上げている。一方、カップリングの2つの変奏曲は、多少の余裕というか、遊びがあって、それが彼の違う一面をのぞかせて楽しい。
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後進の育成、コンクールの審査員としての活動が目立つが、演奏家として自分を磨くことを忘れない。レコーディングにも意欲的で、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音が再び始まった。よく考えられた演奏は、ピアノを学ぶ者には手本となるだろう。 1994/05/21 発売
雄大なスケールで描くアレグロ楽章、ゆったりと歩を進めるような深々としたアダージョ。園田の弾く32番はまさに巨匠然とした音楽といえよう。フレーズのつなぎはあくまでデリケートで、独自の間を感じさせるあたり、日本人でなければできない感性だ。 1995/09/21 発売
園田高弘が充実した活動を見せている。シリーズ第5弾は、ハンマークラヴィーアと11番。力の入った解説を書いているが、演奏の方に不必要な力みや、じゃまな思い入れはまったく感じさせない。ひたすら作品を読み解いていった結果として感動的な音楽となる。 1995/11/22 発売
ベートーヴェンの中期を代表するピアノ・ソナタ2曲を収録。全体に控えめながら、技術に裏打ちされた的確な音楽作りがなされている。特に「熱情」では、ベートーヴェン的な暗いパトスを内に秘めて、決して過剰に走らない表現が特徴的。 1996/02/21 発売
園田高弘の、ベートーヴェン・ピアノ・ソナタの7枚目。悲愴の冒頭は考え込むような演奏で、深みがある。多少線の細さを感じさせることもあるが、効果をねらう下心が見えたり、力技にまかせたり、妙に重くしたりするようなことは決してなく、渋く、いい演奏。 1996/05/22 発売