小林幸子オリジナルニュー・ベスト/越後情話
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派手な衣装ばかり目につく小林幸子だが、演歌に押しやられているものの、そのヴォーカル・スタイルやサウンドは泥臭いものではなく、意外とおしゃれなもの。ただ、グッと力を入れるところで歌謡性を強調しすぎるタイプなので演歌的になってしまう。 1992/10/25 発売
85年〜92年まで7年間のヒット・シングルをピックアップ、それらを年代順に収めたもの。(1)(2)なんか懐かしいけど、ちょっぴりリキみもあるかナ。でも後になるほど肩の力が抜けてくる。ことに(12)(13)などは熟れた女の色香や哀愁が漂っていてとてもいい感じ。 1992/12/05 発売
4枚組だが2枚はカラオケ。1978年の「春待ちれんげ草」から93年の「別れて…そして」までのシングル30曲を集めています。声質が軽めなので、いわゆるド演歌には向かないのだけど、持ち前の歌唱力と器用さで彼女特有の世界を聴かせてくれる。[1]では(14)などのバラード系に彼女のうまさがよく出ているし、(11)(12)などと共に新しい演歌の道を開いている。[2]なら(6)(7)(8)などにポップ感覚が聴けるし、(9)などロックの見事なパロディだ。(13)は[1]の(14)に通じる歌唱力をみせつける。うまい。一級の芸人である。 1993/06/25 発売
芸能生活30周年記念盤、堂々たる2枚組。毎度おなじみ紅白でかって知ったる我家のごとき、NHKホールの舞台で代表曲から民謡までノビノビと歌いこむ。本人は感極まってても、聴くほうはつい、笑っちゃえてしまえるのが彼女の優れたパーソナリティーだ。 1993/12/21 発売
ヒット・シングル(1)を含む聴きものぞろいの全曲集。1993年の紅白出場曲(5)のロング・ヴァージョンを聴いているとあのド派手な衣装が目に浮かぶし、(3)(4)なども相変わらずの好唱。それに北大路欣也と息の合ったムーディなデュエットを聴かせる(2)(8)も好印象だ。 1994/06/25 発売
(1)のイントロとエンディングの仰々しさは何なのだろう。もっと素直な音づくりがほしかった。確かにベテランの域にはあるが、こういうところで大物ぶってもねぇ。大作っぽいものに行きたい気持ちは分かるが、そんなことしなくても十分に大物なのだから……。 1995/12/21 発売
正確で揺るぎがなく愛想がよくて心地好い。ところがいざ自分で歌ってみると実に難しい。名人の演歌とはそういうものであろう、としみじみ思わせるベスト盤の96年ヴァージョン。無駄のなさがこの人の歌の生命力の長さを物語っているのではなかろうか。 1996/10/25 発売