ロシア・ピアニズム名盤選 32::スクリャービン作品/スタジオ録音集ー2
あのリヒテルをして“神”と呼ばしめたソフロニツキー。彼のスクリャービン演奏はまさにその証となりうるだろう。テクニックのキレやタッチの強靭さ、アクの強い表現はどこかホロヴィッツを彷彿させる。否、それ以上に悪魔的な魅力を発散させる演奏だ。
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古雅なピアノの響きとダイナミックな演奏が奇妙な調和を奏でる不思議な音世界であり、AMラジオを聴くような放送録音の音質がそうした雰囲気をさらに助長する。リヒテル、ギレリスからアファナシェフの系譜でピアノ演奏を捉える場合、きわめて示唆に富む。 2003/05/21 発売