瀧廉太郎没後90周年になるという。それはともかく、「花」を含む組曲「四季」がきちんと聴けるのは嬉しい。どの歌唱もストレートなアプローチで、曲そのものを味わうことができるのもいい。そんな中で、立川清登の歌う「荒城の月」は別格で、絶品。
瀧廉太郎の代表的な歌曲が収められている。知っている曲も多く、懐かしくも楽しい。瀧もマーラーたちと同時代の世紀末の作曲家だった。最後に瀧のピアノ曲が2曲収められているのがうれしい。世紀末の西洋音楽であると同時に明治時代の香りがする。 1997/11/27 発売