続・人間万葉歌 阿久悠 作詞集
好評を博した前作に続き、可能な限り“自選集”に近づけるというテーマで編まれたコンピ。一見地味に見えて、この時代の歌謡シーンに身を浸した人なら納得という、B面曲、アルバム曲などを含む選曲の中、[2]「サウスポー」が異彩を放っている。なんと、ピンク・レディー「サウスポー」の没ヴァージョンで、詞も曲もまったく別ものなのに驚き。ブックレットにはこの曲にまつわる秘話も収録。トリビュートの[5]は4、5、6、12曲目の4曲が新録音。想像どおりの仕上がりなれどユニークな「渚のシンドバッド」にニンマリ。前作以上に“アク”の強い秀作となった。