クレーメルとのデュオで知られるサハロフのショパン初録音。まず、ロシアのピアニストらしく、スケールが大きい。ルバートの多用が気になったり、大味に聴こえることもあるが、全体的には落ちついた感じがする演奏だ。
サハロフのショパン第2弾。ダイナミックでスケールの大きい“ソナタ”は、深々とした音で、甘くも、もの哀しくもない。体当たりの、ずっしりした重さを感じさせる音楽。“夜想曲”も、ちまちまっとしない、ロマンティシズムあふれる演奏。 1995/10/25 発売