『もののけ姫』の主題歌で一躍脚光を浴びた、透明感ある美しいヴォーカルを堪能できるベスト・アルバムだ。21世紀にも歌い継がれるであろう数々の名曲を、のびのびと聴かせてくれる。
カウンター・テナーの美声(?)によって見事に歌い上げられる古き良き歌謡曲の数々は、聴き手を不思議な感覚のなかへ誘うようだ。バロックを歌う際などには恐ろしいまでの鋭角の表情を聴かせる米良美一が、ここではまるで違った妖しい魅力をかいま見せる。 1998/05/22 発売