この録音は貴重だ。マーラー的とされるボヘミア色やドロドロした感傷性などを取り払って、いわゆるドイツ的絶対音楽へのアプローチで表現されている。カチッとした構築性、曖昧さのない旋律の扱いや整頓された響きに、スウィトナーの美質を見いだせる。