南国的な明るい雰囲気と作曲家特有のメランコリックな情緒が美しく融合した第1番。気品ある抒情的な旋律に満ちた、充実した作風を示す親しみやすい第2番。重厚で内省的な側面が色濃く表出された、老境の寂寥感を滲ませた第3番。ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタを収めた一枚です。無類のセンスとテクニックによって名器を楽々と操るズーカーマンと、バレンボイムの音楽的構造を見事に際立たせた知的なピアノによる演奏です。 2012/05/09 発売