アット・ザ・ブルーノート,ザ・コンプリート・レコーディング
94年の6月、キース・ジャレット率いるスタンダーズがNYの“ブルーノート”でおこなった3日連続公演の模様をすべて収録した6枚組。ジャズ界が誇る至上のユニットだけあって、どのステージも他に類のない完成度を誇る。一つ一つの楽曲に新たな生命を吹きこむような繊細きわまりない演奏は息を飲む瞬間の連続。ピーコック、デジョネットとのコラボレイションも、往年のビル・エヴァンス・トリオに通じる部分もあるものの、どの曲にも新鮮な発見と驚きを覚える。当夜の感動を追体験できる豪華決定版だ。
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メロディ・アット・ナイト,ウィズ・ユーメロディ・アット・ナイト,ウィズ・ユー
97年頃から重度の慢性疲労症候群に悩まされていたという、キースの復活第1弾。彼にとっては初めての、スタジオ録音によるソロ・スタンダード集だが、曲解釈もさすがだし、メロディを紡いでいくようなそのプレイは瑞々しく、息を呑むほど美しい。キース健在だ。 1999/10/14 発売