リッチは個性的なヴァイオリニストとして評価されているが、このCDもそう。少々音程がフラフラしたり、リズムが撚れても、ものともせずに弾く。その表現の幅の広さ、チマチマしない朗らかさが、聴き手をリッチの世界にひっぱりこんでいく。